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ドイツ工場見学ツアー
2月11日~2月15日、ドイツにあるDMG森精機(フロンテン工場)、HAIMER社、GEWO社の工場見学に行ってまいりました。
出張目的は、5月に導入を計画している工作機械の視察や最新機種・最新技術の市場調査、
モノづくり先進国であるドイツの現状調査、また他の参加者やメーカー担当者との交流でした。
1日目はDMG森精機(フロントン工場)の見学とオープンハウス(展示会)に参加させていただきました。
この工場では、航空機部品や大きな金型加工に使用されるマシニングセンタの組立が行われていました。
とても広い工場ですが、多数の照明と白い床の影響で工場内は明るく、清潔な印象でした。
フロンテン工場では、年間の生産計画や中長期計画が徹底されていると共に、
ドイツが国をあげて取り組んでいる教育プログラムにより、新卒社員が即戦力として働ける環境を構築しているため、
非常に少ない残業時間で生産性の高いモノづくりを実現していました。
2日目はDMG森精機のパートナー企業でもあるHAIMER社の工場を見学させていただきました。
HAIMER社では、工作機械には欠かせないツールホルダーや切削工具の製造だけでなく、
ツールマネジメント装置やバランシング装置の開発・製造も行っています。
この会社でも教育プログラムに力を入れていて、若者がモノづくりの楽しさを感じながら
仕事をしている印象があり、新人は皆、自ら設計した「ミュンヘンのテレビ塔」を旋盤で作ることが出来るそうです。
3日目は「ドイツで最も成長率の高い中小企業50社」のうちの1社で、
高級鋼や真鍮、アルミ、樹脂、セラミックの加工をしているGEWO社の工場を見学させていただきました。
この会社の仕事内容は弊社に似ている印象でした。
ここでは、小さな部品から大きな部品まで加工するため、大小様々な工作機械があり、
中にはロボットによる自動搬送から測定までこなす5軸加工機や放電加工機がありました。
また、工場全体が耐熱構造で、屋根にはソーラーパネルが敷き詰められており、
エネルギーを使わずに工場内を暖かくする工夫がなされていました。
また、工場内には2031年のビジョンを話し合った議事録を漫画や絵にして展示してあり、とてもユーモアある会社でした。
ドイツのものづくりを支えているのは、充実した教育プログラムや生産現場の自動化、5S、計画生産などであり、
働く人にとってはとても良い環境だと感じました。
働く人たちはこの環境に応え、最小限の時間で最大限の効果を上げることで、高い生産性の実現をしているのだと思います。
今回の工場見学で学んだことを今後の仕事に活かしていき、日本のモノづくりをもっと盛り上げていきたいと感じる出張になりました。